キャンピングカーとタイヤ

1. キャンピングカー点検結果

一般社団法人日本自動車タイヤ協会は、一般社団法人日本RV協会の協力を得て、2018年2月3日・4日、幕張メッセ西駐車場においてユーザーが使用中のキャンピングカーの重量測定等タイヤ点検を実施しました。

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タイヤの負荷率90%超の車両は3台に2台!!

今回点検をした17台の内、タイヤの負荷率が90%を超えている車両は11台ありました。これらの車両は、あと少し積荷が増えたら、タイヤの負荷能力をオーバーする恐れがあります。

※装着タイヤサイズ/実際の空気圧にてタイヤの負荷能力(タイヤが耐えられる重量)を算出し、負荷能力に対し、タイヤ1本あたりの負荷重量が4本の内1本でも90%を超えている車両。

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特にキャブコンの後輪はタイヤの負荷率が高く、負荷能力オーバーの恐れあり。

特にキャブコンの後輪では、タイヤの負荷能力に余裕が少ない傾向にあることが分かりました。今回重量測定をして、タイヤの負荷率が90%を超えていたキャブコン(9台)の後輪の平均負荷率は約94%、余裕代で見ると、約6%(約54kg)しかありません。

もっとも負荷がかかっていたタイヤは、負荷能力オーバー

今回、最も負荷がかかっていたタイヤの負荷率を調べてみると、108%とタイヤの負荷能力を80kgオーバーしていた車両も確認できました。

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空気圧不足も3台に2台!!

今回の調査では、17台中11台、約65%もの車両が指定空気圧を下回っていました。

指定空気圧は下限値です!!

走行中も含め、指定空気圧を少しでも超えると危険と認識しているユーザーが複数おり、空気圧を下げてしまっているユーザーもいました。

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むやみに荷物を積み込むと、タイヤの負荷能力をオーバーした状態となり、タイヤの損傷や燃費の悪化を招きます。特にキャブコンの後輪は、負荷が大きい傾向にあり、また、装備によって左右アンバランスになることもあるので、荷物はなるべくバランスよく積みましょう。

2. タイヤ負荷能力オーバー、空気圧不足は不安全・不経済!

タイヤの損傷

荷物の積み過ぎや空気圧不足によって発生する代表的な損傷例

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燃費の悪化

適正空気圧より50kPa不足している場合の燃費の悪化比率(%)

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3. 月に一度はタイヤの空気圧点検・調整を!

車両のドア付近等に表示されている指定空気圧の確認

走行前のタイヤが冷えている状態での空気圧です。走行中の温度上昇によって指定空気圧を超えても問題ありません。走行によって空気圧が上昇しても、空気を抜かないでください。

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指定空気圧を下回ることがないようにしましょう

タイヤの空気圧は徐々に低下します。なるべく走行前のタイヤが冷えている状態で、車両指定空気圧を基準とし、下記の範囲内で空気圧を調整し、指定空気圧を下回ることがないようにしましょう。

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新車指定タイヤと違うサイズのタイヤに変更した場合の空気圧は、キャンピングカーメーカーまたはタイヤ販売店等にご相談ください。

⻑時間使⽤されたタイヤは、疲労が蓄積され、まだ溝が残っていても交換が必要となる場合があります。

タイヤ販売店等で相談を!