JATMA TOP
大型車の車輪脱落事故防止のための緊急対策の実施について

大型車の車輪脱落事故の増加を受け、国土交通省自動車局整備課長等から当会に対し、別紙「大型車の車輪脱落事故防止に係る令和2年度緊急対策の実施について」(令和2年10月30日付 国自整第188号の2等)の通知がございました。
令和元年度の事故発生件数は112件と平成11年度からの統計上最大の件数となり、この事実は、重く受け止めなければなりません。
つきましては、タイヤ取扱店等においては、下記事項の確実な実施をお願い申し上げます。
また、タイヤ販売会社等においては、取引のあるタイヤ取扱店等に対し、下記事項の確実な実施を周知頂く様、お願い申し上げます。

  • インパクトレンチを用いてホイール・ナットを締め付ける際は、締め過ぎに注意し、最後にトルクレンチを使用して必ず規定トルクで締め付けること。
  • ホイール・ナットの規定トルクでの締め付け及びホイールに適合したボルト、ナットを使用すること。
    特に、脱落の多い左後輪については重点的に確認すること。
  • 入庫する大型車の使用者に対して、車輪脱落事故防止のための4つのポイントについて周知すること。
    特に、増し締めの必要性や脱落の多い左後輪については重点的に確認するよう啓発すること。
      ※4つのポイント
    • 1.ホイール・ナットの規定トルクでの確実な締め付け
    • 2.タイヤ交換後、50〜100km走行後の増し締めの実施
    • 3.日常(運行前)点検における、ディスク・ホイールの取付状態の確認
    • 4.ホイールに適合したホイール・ボルト及びホイール・ナットの使用
  • 著しく錆びたホイール・ボルト、ナット、ディスク・ホイールでは、適正な締付力が得られないため、タイヤ交換作業の際、点検・清掃を行っても、錆が著しいディスク・ホイール、スムーズに回らないボルト、ナットは使用せず、交換が必要であることを使用者に理解してもらうよう努めること。
  • タイヤ交換事業者においても、大型車のタイヤ交換作業の際は、下記のタイヤ交換作業管理表に沿った作業を行い、依頼者へ作業完了報告するよう努めること。また、ホイール・ナットへのマーキングの施工依頼があった場合には、これに協力すること。
△このページのトップへ