タイヤ摩耗試験法が国際基準に導入されます

6月25日から28日にかけて開催された自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)にて、乗用車用タイヤを対象とする摩耗量の測定試験法をタイヤの国際基準(UN R117)に導入することが決定されました。
今般導入が決定された試験法は、実車走行を模擬した設備を用いる室内試験法と道路走行による実車試験法の2種類です。日本自動車タイヤ協会は室内試験法の開発を主導し、関係省庁・団体と緊密に連携しながら導入を推進してまいりました。
また、当試験法を国際規格化すべくISOにも提案し、現在ISOにおいて規格の策定を目指し議論が実施されています。会議の議長及び事務局は日本が務めており、策定に向け主導的な役割を果たしています。
我々日本のタイヤ産業は、世界で普遍的に利用可能な試験法を開発し普及を図ることによりタイヤの耐摩耗性能の向上に寄与するとともに、TRWP発生量の削減に貢献してまいります。

参考:
第193回WP.29レポート
ECE/TRANS/WP.29/1164 (unece.org)

※TRWPとはタイヤ・路面摩耗粉塵(Tyre and Road Wear Particles)のこと。