2021年廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況

2022年4月28日訂正

2022年4月25日

一般社団法人日本自動車タイヤ協会

1. 発生量

日本国内における2021年(1〜12月)の廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」の合計で、本数で9,100万本、重量で98万7,000トンと、前年と比較して本数で500万本、重量で5万トン増加した。
新型コロナの影響等を受けて減少した前年に比べ、本数、重量ともに増加したもののコロナ前の水準には及んでいない。

① タイヤ取替え時

「タイヤ取替え時」の発生量は、市販用タイヤの販売が回復したこと等から、本数で7,700万本、重量で85万4,000トンと、前年と比較して本数、重量ともに増加となった。

② 廃車時

「廃車時」の発生量は、本数で1,400万本、重量で13万3,000トンと、前年と比較して、本数、重量ともに増加し、本数ベースではコロナ前に近い水準まで回復した。

2. リサイクル状況

2021年のリサイクル利用量は、前年より8,000トン減少し、合計で90万4,000トン、リサイクル率は92%と5ポイント低下した。
特に、兵庫県内で廃タイヤを利用していたガス化炉が2020年3月に操業を終了した影響が大きく、その分、近隣地域の埋め立て処分量が増加傾向にある。
なお、国内の熱利用先が廃タイヤの切断品/破砕品を購入する際の価格は下げ止まり傾向を示している。

3. その他

当会が公表しているリサイクル状況は、日本国内で発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)の処理状況を把握するためのものであるため、ここには集計されていないが、近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入する状況が続いている。2021年の年間輸入量は約7万5,000トンであった。

以上

廃タイヤ(使用済みタイヤ)のルート別発生量
廃タイヤの不法投棄状況
不法投棄状況推移