2020年廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況

2021年4月23日

一般社団法人日本自動車タイヤ協会

1. 発生量

日本国内における2020年(1~12月)の廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」の合計で、本数で8,600万本、重量で93万7,000トンと、前年と比較して本数で1,000万本、重量で8万9,000トン減少した。

① タイヤ取替え時

「タイヤ取替え時」の発生量は、新型コロナウイルスによる経済の落ち込み等の影響により、市販用タイヤの販売本数が減少したことを受け、本数で7,300万本、重量で80万6,000トンと、前年と比較して本数、重量ともに約1割減少となった。

② 廃車時

「廃車時」の発生量は、廃車台数の減少により、本数で1,300万本、重量で13万1,000トンと、前年と比較して、本数、重量ともにタイヤ取替え時と同様に約1割減少となった。

2. リサイクル状況

2020年のリサイクル利用量は、化学工場における使用量が前年と比較して3万トン増加したものの、全体では前年より5万4,000トン減少し、合計で91万2,000トンとなったが、廃タイヤ発生量が減少した事により、リサイクル率は97%と3ポイントのアップとなった。

なお、国内の熱利用先が廃タイヤの切断品/破砕品を購入する際の価格は引き続き下落傾向にある。

3. その他

当会が公表しているリサイクル状況は、日本国内で発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)の処理状況を把握するためのものであるため、ここには集計されていないが、近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入する状況が続いており、2020年の年間輸入量は約9万9,500トンと、前年より約3,500トン増加した。

以上

img210423-01
img210423-02
img210423-03