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JATMAニュースNo.1233

2019年「タイヤ点検結果」の報告

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(会長 清水 隆史)は、都道府県警察、運輸支局、東日本・中日本・西日本の各高速道路株式会社、自動車及びタイヤ関連団体と協力し、2019年(1月〜12月)に全国で37回の路上タイヤ点検を実施し、このほどその結果をまとめましたので、ここに発表いたします。

【タイヤ点検結果の概要】
タイヤ点検を行った車両は、高速道路(含、自動車専用道路)604台、一般道路1,409台の合計2,013台で、これらの車両のタイヤ整備状況は次の通りです。
なお、本タイヤ点検結果の概要及び2018年対比は、別表1〜3に示しました。

1.タイヤ点検の概要(表−1)

タイヤ点検の結果、表−1の通り、点検車両2,013台のうち、タイヤに整備不良があった車両は428台、不良率21.3%となっており、2018年点検結果に比べ2.1ポイントの減少となっています。尚、道路別にみると、高速道路のタイヤ整備不良率は28.5%で1.0ポインの増加、一般道路では18.2%で3.7ポイントの減少という結果となっています。

表−1 タイヤ点検の概要

2.道路別・タイヤ整備不良項目の内訳(表−2)

タイヤの整備状況を項目別にみると表−2の通り、不良率1位は「空気圧不足」で17.6%、次いで「偏摩耗」1.8%、「タイヤ溝不足」1.7%の順となっています。
不良率を2018年の結果と比較すると、「偏摩耗」1.5ポイント、「空気圧不足」1.0ポイント、「タイヤ溝不足」0.2ポイント、「外傷」0.2ポイントそれぞれ減少しています。
また、道路別でみた不良率を2018年の結果と比較すると、高速道路では「空気圧不足」が4.0ポイント増加しており、それ以外の項目は減少しています。一方、一般道路では「空気圧不足」3.1ポイントの減少等が見られます。

表−2 道路別・タイヤ整備不良項目の内訳

3.車種別・タイヤ整備不良台数の内訳(表−3)

タイヤの整備状況を車両グループ別に見ると、表−3の通り「乗用車」の21.8%(18年結果に比べ2.4ポイント減少)、「貨物車」18.0%(同、0.1ポイント増加)となっております。
「特種車」を含めた全体では、2018年の結果に比べ2.1ポイント減少となっています。
グループ別の整備状況としては、「乗用車グループ」で、普通乗合(2)、小型乗用(5,7)で増加、また「貨物車グループ」では、小型貨物(4)を除き減少となっています。

表−3 車種別・タイヤ整備不良台数の内訳

4.車種別・タイヤ整備不良項目の内訳(表−4)

車両グループ別・項目別ワースト1位は表−4の通り、乗用車「空気圧不足」19.2%、貨物車「空気圧不足」7.3%となっています。

表−4 車種別・タイヤ整備不良項目の内訳

【まとめ】
今回の結果をみると、「空気圧不足」が2018年結果に比べ1.0ポイント減少しましたが、依然として整備不良率でワースト1位(17.6%)となっています。
当会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していくこととしています。

本件に関するお問い合わせ
技術部:柴田、西堀
電話 03−3435−9092

1. 2019年(1-12月)路上タイヤ点検結果 2019年(1-12月)路上タイヤ点検結果

2. 2019年(1-12月)路上タイヤ点検・車種別項目別結果 2019年(1-12月)路上タイヤ点検・車種別項目別結果

3. 2018年、2019年(1-12月)路上タイヤ点検不良項目別結果比較 2018年、2019年(1-12月)路上タイヤ点検不良項目別結果比較

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