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持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォームが始動

2018年10月25日、シンガポールで開催されたWBCSD(World Business Council for Sustainable Development:持続可能な開発のための世界経済人会議)の会合において、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(Global Platform for Sustainable Natural Rubber)の設立が発表されました。

詳細は下記のWBCSDメディアリリースをご覧ください。


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メディアリリース

持続可能な天然ゴムのための新たなプラットフォームを始動

2018年10月25日、シンガポールにて、世界のタイヤメーカーが中心となり、天然ゴムのバリューチェーンにおける、社会面・経済面・環境面の改善を目的とした「持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム」(Global Platform for Sustainable Natural Rubber、以下GPSNR)の設立を発表しました。

2017年11月にWBCSD※1におけるTIP※2のCEOらがプラットフォーム創設に向けて協働することを決定し、それらの参加企業からなるワーキンググループによる活動を続けてきました。

本プラットフォームの創設にあたってはタイヤメーカー、天然ゴムサプライヤー、自動車メーカー、NGOなどが参画しました。これらのメンバーは今後も人権尊重の促進、土地収奪や森林破壊の回避、生物多様性や水源の保護、収量の拡大、サプライチェーンの透明性とトレーサビリティ向上に取り組んでいきます。

TIPの参加企業は、天然ゴムの持続可能な生産と供給のために尽力し、持続可能な天然ゴムの原則を、自社の事業活動に組み込んでいることを宣言します。加えて、GPSNRの立ち上げ期間中及び立ち上げ後の2年間、プラットフォームの基盤が確立し、運営可能になるまで、経済的な支援を継続します。

10月25日に行われた設立会合では、11社のTIP会員企業に加え、フォード モーター カンパニー、ハルシオン アグリ コーポレーション リミテッド、伊藤忠商事株式会社、キラナ メガタラ、SIPEF、ソクフィン グループおよびサウスランド グローバル ピィーティーイ エルティディら7つの企業がGPSNRメンバーステートメントへ署名しました。またGPSNRは、天然ゴムに関わる他のステークホルダーの参加申し込みも受け付けています。

WBCSDのプレジデント兼CEO Peter Bakker氏は設立会合のスピーチで、「GPSNRは、天然ゴムの生産および供給に関係する人々、コミュニティおよび天然資源を考慮に入れ、持続可能かつ責任ある慣行を策定・採択することで、それぞれが恩恵を受けられるよう取り組みます。」と述べました。

GPSNR専任の事務局は、シンガポールに拠点を置き、2019年3月のGPSNR総会の初開催をもって業務を開始する予定です。

※1 WBCSD: 持続可能な開発のための世界経済人会議(World Business Council for Sustainable Development)の略。グローバル企業約200社のCEOが率いる組織で、ビジネスを通じて持続可能な社会の実現することを目的として活動している。
※2 TIP: WBCSDのもとで活動するタイヤ産業プロジェクト(Tire Industry Project)の略。タイヤがそのライフサイクルにおいて、人体の健康や環境に及ぼしえる影響を特定し、解決することを目的として活動している。

以上


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